この記事は、「全国裏探訪」で掲載された過去記事の中から反響があったものを再構成して掲載しています。タイムリーな更新は「全国裏探訪」でお楽しみください。
全国裏探訪取材班は、青森県と北海道の間の「青函トンネル、竜飛海底駅(たっぴかいていえき)」を取材して来た。数年前までは、在来線のみの青森発函館方面行の特急列車と貨物列車のみの運用だったが、2016年に開業した北海道新幹線によって、在来線が廃止され東京発新函館北斗行きのはやぶさ号などと貨物列車が走っている。今回は、新幹線も走る重要路線である青函トンネルが列車事故や火災の際、どのような設備がどのように機能し安全性を保つのか。その辺も含め見て行きたいと思う。
この竜飛海底駅は青森から北海道にかけて津軽海峡の下をくぐる全長53.85Kmの鉄道用トンネルだ。その長大なトンネルにおいて列車事故や火災の際に乗客を安全なところに避難させるために、本州側は竜飛海底駅、北海道側に吉岡海底駅を作り運用していた。現在は北海道新幹線が供用中のため“駅”ではなくなり、“竜飛定点”、“吉岡定点”として同じ役割を果たしている。
※取材時期は、2012年10月と少し前になります。


蟹田(かにた)駅より乗車

かつて運行されていた在来線特急“白鳥(はくちょう)”最後の本州の停車駅がこの「蟹田駅(かにたえき)」だ。取材班は取材当時ここから特急白鳥に乗車した。
-1-819x1024.png)
特急白鳥号は本来蟹田駅を出発すると、次の停車駅は青函トンネルをくぐり北海道の木古内駅(きこないえき)だが、一部列車は「海底駅見学整理券」を持った旅客向けに竜飛海底駅に停車する。
今現在の北海道新幹線はもちろん通過するが、当時の白鳥号も一日に一回のツアー用にしか停車はしない。なお「海底駅見学整理券」は2040円で、加えて、竜飛海底駅までの乗車券と特急券の往復分が必要だった。

中小国駅(なかおぐにえき)を通過後、津軽線から「海峡線」へ入る。


海峡線へ入ると、新幹線も走行できる設計のため、在来線の狭軌(狭い軌間)1,067mmと新幹線の標準軌1,435 mmが両方ひかれている“三線軌条(さんせんきじょう)”となっている。

白鳥号は20分ほどで「竜飛海底駅」に到着。通常の旅客は降ろさないため、到着前の事前アナウンスがあり、車掌が決められたドアまで来て“非常用コック”で整理券を持った客を降ろす。ホームも普通の駅とは違いめちゃくちゃ狭い。停車時間は数十秒。発車メロディーもアナウンスも無く出発・・・



海底駅見学整理券を持った数人の同志を降ろし、白鳥号は北海道を目指し海の底の底へ・・・

竜飛海底駅は海底トンネルの途中に作られているため、勾配がついており写真は青森側を見ている。写真ではわかりづらいかもしれないが登り勾配なのが分かると思う。

青函トンネルの最深部が写真左、北海道側にあるため、右の青森側から左の北海道側にかけて勾配がついている。ホームは狭いがこのような乗客奥に退避する通路が数十メートルおきに複数設けれている。